やなぎさわ建築設計室の日誌
建築・まち・旅・日々の生活
2005.12.11 Sunday
吉村順三建築展

ひさびさに上野を歩く。青い空を背景に、黄色く色づいた上野公園の銀杏が目にまぶしい。
向かったのは、東京芸大美術館で開催中の「吉村順三建築展」。
門を入ると正面に、軽井沢の山荘の原寸大図面があった。
合理的でコンパクトなスケールが体感できる試みは、なかなかおもしろい。
展示には、手書きの図面がズラリと並ぶ。
ディテールの細かいところにまで、吉村順三の細やかな想いが込められ、簡素な建物ながら、実に密度が濃い。
「建築は、はじめに造形があるのではなく、はじめに人間の生活があり、心の豊かさを創り出すものでなければならない/吉村順三」
吉村建築の真髄を表すこの一文が、心に響いた。
2005.12.07 Wednesday
「友だち村」の視察

週末を利用して、伊豆の「ライフハウス友だち村」を視察してきた。
「友だち村」は、現在50代から80代の方々が共に暮らす場所だ。
自分らしく過ごせる個人の空間を大切にしながら、お互いに尊重し、共感し合える仲間たちと助け合いながら暮らしていくことを理念として掲げている。
42室の個室の他、温泉・食堂・サークル室などの共有施設があり、必要に応じて生活サービスを利用しながら、自立した生活を送っている。
単調で受け身の生活になりがちな高齢者施設とは違い、ここに暮らす人々は驚くほど積極的で創造的だ。
2002年の開設から3年、居住者が自主的に行うサークル活動や地域との交流プロジェクトなどはますます活発化し、広がりを見せている。
そのためか、みなさん実年齢よりもずいぶん若くいきいきとして見える。
家族や地域コミュニティのあり方が変化し、価値観が多様化するいま、こうした暮らし方を求める人はますます増えるのではないだろうか。
興味深い生活体験ができた週末であった。

