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2018.05.11 Friday

中性化は鉄筋コンクリート造の寿命ではない!

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    今本先生
    「中性化は鉄筋コンクリート造の寿命ではない!」という。
    これまでの定説を覆すような話をするのは、東京理科大学の今本啓一先生だ。
    先日の日本建築家協会再生部会のレクチャーでの一コマである。

    コンクリート造の歴史的な建物を建て替える理由として、
    「老朽化」、「劣化」を理由とし、これまでその基準に「中性化」の進行が挙げられて来た。
    しかし、中性化は鉄筋コンクリート造そのものの劣化ではなく、
    鉄筋を守っていた不動態皮膜が弱くなり、そこに水分が加わることで鉄筋が錆びやすくなり、
    しまいにはコンクリート爆裂が起こる。
    劣化させないためには十分な被り厚さを取ることが基本だが、
    中性化したとしても、水と出会わせないような方法を取ることで、
    長寿命化を図ることは可能だという。
    コンクリートの再アルカリ化という方法に対しても、建物の保存には向かないと疑念を呈す。

    今本啓一先生は様々な築年数の鉄筋コンクリート建築の調査と実験を重ねてきた、
    その分野の第一人者である。
    彼は、このコンクリートの中性化について、わかりやすくたとえ話をしてくれた。

    中性化はコンクリートの性質上、自然に起こる現象だ。
    石灰岩CACO3を高温で焼いて、CO2を飛ばした原料であるセメントが、
    二酸化炭素CO2と出会って、元の姿に戻る自然現象である。
    人間に例えれば、別れた夫婦が元の鞘に収まるのとよく似ていると説明された。
    これまでの定説を覆すために、大勢を敵に回しかねない学説に、
    言葉を選びつつ慎重に話されている様子が印象に残った。
    <以上>
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