2018.04.30 Monday

美しく使い続けられる住まいと素材

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    外観
    7年前に竣工したこの「沼袋の家」を、毎朝、通勤途中に通りがかり、
    気に入っていたという建て主さんがいました。
    この建て主さんにも、同じ塗り壁材を使って、沼袋駅近くに
    新しい住宅を引き渡しすることができました。

    この住宅の外壁は、ジョリパッドという塗り壁素材を
    左官職人が丹念に手で塗った仕上げです。
    門扉を兼ねた大きな木の引戸と、木製の目隠しルーバーが特徴です。
    また、駐車場の舗装には、使い古した鉄道の枕木を敷いています。
    作った職人さんの愛情がそのまま外観に表れるのでしょうか。
    手づくりでオリジナルの住宅は、現在でもなお凜とした存在感を放っています。

    建物が美しいのは、愛情を持って使われていることもあるでしょう。
    「美しく使い続けられる住まい」を作るには、素材が大事であることを再認識しました。
    2018.04.15 Sunday

    住まいの真ん中にキッチンを!

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      キッチンカウンター01
      吹抜を内包する家
      キッチンカウンター02
      格子の家

      住宅の真ん中にキッチンを!
      住まいの中でキッチンに立つ時間は実に長い。
      料理は作る過程が大切であり、どうせならば楽しくつくる環境が欲しい。
      壁に向かって料理するのは、なんだか孤独でつまらない。
      だから、私たちの設計する住宅のキッチンは、
      ほとんどが住まいの中心に向いている。

      英国の社会学者ジューン・フリーマンは、その著書
      『The Making of the Modern Kitchen』で、
      「キッチンという場所は、料理するという”機能性”と
      家庭生活の中心という”象徴性”の二つの側面を持つ」という。

      言い換えれば、キッチン空間に求められているのは、
      短時間に素早く調理ができるすぐれた機能性と、
      料理だけで無く食卓を囲むという家族団らんのシンボルの役割である。

      人の気持は空間で変わる。
      楽しいキッチンだと、行動もポジティブに明るく変化する。
      住宅の真ん中にキッチンを置いて、家族のコミュニケーションを
      育む場をつくりたい。

      住宅の真ん中にキッチンを置くということは、案外、
      人生の真ん中に家族の団らんを据えることなのかもしれない。
      2018.04.11 Wednesday

      「吹抜を内包する家」オープンハウスのお知らせ

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        吹抜工事中 模型写真

        JUGEMテーマ:住宅


        私達が設計監理を行った「吹抜を内包する家」が竣工しました。

        お施主様のご厚意により、下記日程でオープンハウスを行います。

        ご興味のある方は、下記メールにご連絡ください。ご案内をお送りいたします。
        E-mail: studio@yanagisawa-archi.com

        日  時: 2018年4月14日(土)12:00〜17:00
        場  所: 東京都中野区某所
        構造・規模: 木造3階建て
        敷地面積:  60.04屐18.2坪) 
        建築面積:  35.78屐10.8坪)
        延べ面積:  87.46屐26.5坪、駐車場含まず)

        コンセプト
        都心の限られた敷地の中で、縦方向へののびやかさを感じさせる大きな吹抜を内包させました。
        吹抜内に配置した階段を介して、空間が縦方向と横方向にゆるやかにつながります。
        大きな4連引戸を開閉させることで部屋の大きさが変化し、生活の場面に合わせてフレキシブルな使い方ができます。
        2018.01.07 Sunday

        狭小住宅の屋根の形

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          構造模型
          一体、屋根の形はどのようにして決まるのでしょうか?
          広い敷地の場合は別として、都心の狭小住宅の場合は、
          概して、高度斜線制限や道路斜線などの法的規制によって決まります。
          スパッと斜めに切りとられたような建物を見たことがあるでしょう。

          次に、雨や雪をどのように修理するのかというのが形状に表れます。
          雨水や雪処理は、建物寿命やメンテナンスにも大きく関係してくるので、
          できるだけシンプルな形状とし、雨漏りのしないような傾斜を確保します。

          さらに、屋根形状はデザインの見せ所なので、
          この住宅は設備と内部の機能性を前面的に出す方法を取りました。
          上の写真は、3階部分を屋根の一部として見せた住宅の構造模型です。
          屋根の棟部分(一番高いところ)に棟換気システムを設置し、
          かつ3階は高い天井を確保するという命題のもと辿り着いた形状でした。

          しかし、構造設計者と意見交換した結果、構造の合理性に欠けるということで、
          再度、練り直すことになりました。
          構造の合理性が欠けると、建物の安全性も弱くなり、また建設コストもかさむので、
          屋根の形にとって構造の合理性は大事な要因です。

          丸屋根
          上の写真は別の住宅ですが、これは雨を一方向に流すという機能性と
          北側斜線制限を同時に解決する目的で採用した丸屋根です。
          緩やかに婉曲した集成材が、建物の内部にも外部にも表れていて、
          面白い住宅となりました。
          構造の合理性と形が一致した結果といえましょう。

          2017.07.23 Sunday

          おうちでボルダリング!

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            ボルダ2
            最近、新築住宅でボルダリングを設置したがる人が増えています。

            当事務所でも、6年ほど前に外国人の建て主さんがボルダリングが趣味だったので、
            壁に構造用合板を張って、ボルダーに対して耐荷重100kgの壁面を用意したことがありました。
            当時はまだ、ボルダリングがまだ波及していなかったため、いろいろと
            試行錯誤した経験があります。しかし近年は、お金をかけずに体ひとつでできる
            健康的なスポーツとして、注目を集めています。

            新しく設計相談を受けたご主人も、吹き抜けの壁を利用した壁面で
            ボルダリングをしたいと希望してきたので、これから対応しようと考えています。
            2017.06.28 Wednesday

            模型の効用

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              模型

              建て主さんの小さなお子さんが、模型を指さしながら
              「ここはボクの部屋?」
              目をキラキラと輝かせていました。
              設計打合せ風景の一コマです。

              まず、基本設計では100分の1の手のひらサイズの模型を作ります。
              これで外観や全体構成をイメージします。
              さらに設計が進むと、50分の1サイズで、内部を作り込んだ模型も作ります。
              これで、室内のイメージを建て主さんと共有します。

              模型を見ると、空間の理解がしやすく、暮らしのイメージが広がります。
              小さなお子さんでも、ここがこうなっているのかと、パッと把握してくれます。

              立体の造形は、CG全盛の時代にあっても、
              図面やパースとは違う訴求力を持っていると感じます。
              2016.08.17 Wednesday

              ロフトへの階段 その2

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                JUGEMテーマ:住宅

                 


                ロフト階段2

                この階段は、ウォークインクローゼットからロフトへと続く階段です。

                 

                ロフトへの昇降には、はしごを使うことが一般的ですが、

                それでは荷物を運ぶことは、なかなか難しいのです。

                 

                そこで、日本に古くから伝わる「箱階段」をイメージして

                家具のような階段をデザインしました。

                「箱階段」は階段の下に収納スペースを持ち、

                空間を効率的に活用することができます。

                「箱階段」は右足と左足を、専用の段にのせないといけないので
                最初は戸惑いますが、慣れてくると楽しい階段です。

                 

                2016.08.13 Saturday

                ロフトへの階段 その1

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                  JUGEMテーマ:住宅

                   


                  ロフト階段01

                  この住宅の子ども室には、約5.5畳ほどの大きなロフトを設けました。


                  お子さんでも上り下りしやすいよう、勾配は緩くしました。
                  住宅のメイン階段としても良いぐらいの寸法です。
                  手すりは邪魔にならないよう壁側に設置しました。

                   

                  一般的に、ロフトにははしごを取り付けたり、

                  階段にしてもぎりぎりの寸法になってしまいがちですが、

                  勾配の緩い階段とすると、アクティビティは格段に広がります。

                   

                  ロフトでお子さんがおままごとをしたり、本を読んだり、

                  秘密基地として活用してくれるのではないかと期待しています。

                   

                  2015.09.08 Tuesday

                  屋根の板金

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                    屋根板金
                    金属屋根は、都心の住宅では定番のスタイルです。
                    我々は、ガルバリウム鋼板を良く使用しますが、アルミニウム、銅板など適材適所で使い分けたいと考えています。

                    写真の住宅は、曲面と平ら面がなめらかに連続する形の屋根が特徴です。
                    頂部の水勾配が小さいため、タテハゼ葺きを採用しました。
                    平葺きを採用しようとしましたが、水勾配が小さいと葺き方が限定されてしまうのです。

                    曲面と平らな面が連続する板金は、工場の製造過程において製作出来ないということを知りました。
                    そこで、この現場では、曲面の半径に沿って曲げた長さ10メートルほどの大きな1枚板を、
                    わざわざ現場で、真ん中から平らに打ち直していたのでした。
                    すべて手作業で、バンバン、バンバンと根気よく屋根形状に合わせてました。

                    「現場の苦労を知らないと、良い設計は出来ない」
                    という先輩の言葉を、久しぶりに思い出しました。
                    2015.07.09 Thursday

                    建て方と鳶職人

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                      建て方
                      JUGEMテーマ:住宅

                      「トーン、トーン、トーン」
                      2人のトビ職人が材木の両端部を、息を合わせてたたく音が辺りにこだまする。
                      いよいよ待ちに待った建て方の日が到来した。

                      この日は小雨模様であったが、建て方は予定通りに行われた。
                      住宅の木材は長野県の製材所から運ばれており、大型クレーンや大工、
                      トビ職人などのスケジュール確保を考えると、延期は工事スケジュールに
                      大きく響いてしまうので、予定通りでほっとした。。
                      雨で車や人通りが少なく、涼しい日だったのでかえって好条件であった。

                      建て方の見所はなんと言っても、トビ職人の軽々とした身のこなしである。
                      地上10旦瓩の上空の材木の上を、怖がることなく歩いて行く。
                      ツリーハウス建設の経験から、地上6丹幣紊どれほど怖いか経験しているので、
                      彼らの身のこなしは尊敬に値する。

                      工務店の社長が新品の材木の棟札を持ってきた。
                      これから、建て主に施工年月日と名前を記入してもらうという。
                      小屋裏に隠れてしまう棟札だが、これを掲げると気持がすくっとする。
                      雨のため、掲げるのは次週に持ち越した。
                      晴れの日が楽しみである。
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